(ブルームバーグ):中国は12日、台湾に対する「善意」を示すとする一連の政策措置を発表した。中国共産党の習近平総書記(国家主席)と台湾の最大野党、国民党の鄭麗文主席による会談を受けた動きだ。
中国国営の新華社通信が報じた声明によると、今回の措置には台湾農水産品の中国本土での販売簡易化や対中投資の円滑化、台湾旅行の一部再開促進が含まれる。これらは中台関係の平和的発展を促すことが目的だとしている。
こうした措置は、鄭氏が中国訪問を終えるタイミングで公表された。国民党トップによる訪中は約10年ぶりだった。台湾の頼清徳政権に圧力をかけ続ける一方、台湾野党への関与を強めるという中国による広範な戦略の一環だ。
中国はこの日、国民党と中国共産党の間で「定期的な意思疎通メカニズム」の設立を検討する方針も示した。
台湾政府は、中国との政治交渉はいかなる場合も正式な権限に基づく必要があるとの立場を改めて強調している。与党の民主進歩党(民進党)を率いる頼総統は、中国との交流には前向きだが、民主主義や国益を犠牲にすることはないと述べている。
一方、中国は台湾独立を志向していると見なす頼氏および民進党との直接対話を拒否しており、これが正式対話の停滞を招いている。
今回の措置は、人の往来、とりわけ観光分野で長年続く交流の停滞という背景の中で打ち出された。中国と台湾の往来は2019年以降、新型コロナウイルス禍も重なり大幅に制限され、中国は個人旅行の許可や団体旅行の大半を停止してきた。
原題:China Unveils Taiwan Goodwill Steps After Rare Opposition Talks(抜粋)
--取材協力:Iris Ouyang.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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