ゴールドマン・サックス・グループは、ホルムズ海峡の封鎖が続けば銅価格がさらに下落する可能性があると警告した。トランプ米大統領は、イランに合意受け入れを迫る期限を設定し、応じなければ民間インフラへの大規模攻撃に踏み切る構えを示している。

オーレリア・ウォルサム氏らアナリストはリポートで「海峡の輸送混乱が基本シナリオより長く続けば、エネルギー価格の高止まりが長引き、世界経済の成長を減速させる可能性が高く、短期リスクは下方向に傾く可能性がある」と指摘した。

非鉄金属の多くはここ1カ月に下押し圧力が強まっている。原油や天然ガス価格の急騰が経済成長の足かせとなり、工業用コモディティーの需要が後退する可能性がある。トランプ氏がイランへの圧力を強める中、市場では不透明感が広がっている。

ゴールドマンの基本シナリオでは、ホルムズ海峡は4月中旬から再開に向かうとみる。一方、銅価格は既に推定公正価値の1トン=約1万1100ドルを大きく上回っていると指摘した。米国とイスラエルがイランへの攻撃を開始して以降、銅価格は既に約7%下落している。

「現行の銅価格はファンダメンタルズに裏付けられておらず、経済見通しが悪化し投資家がリスク回避に動けば、さらに下落する可能性がある」とした。同行は今年の銅価格の基本シナリオを平均1万2650ドルと、従来の1万2850ドルから下方修正した。今年の平均は現時点で約1万2850ドル。

ロンドン金属取引所(LME)の銅価格は上海時間7日午前11時25分(日本時間同日午後0時25分)時点で0.3%高の1トン=1万2400ドル。他の金属はまちまちの動きとなった。

原題:Goldman Warns on Copper as Iran War Threatens Global Economy(抜粋)

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