(ブルームバーグ):ゴールドマン・サックス・グループのプライベートクレジットファンドで、1-3月(第1四半期)の解約請求が5%弱にとどまった。業界では大規模な資金流出を受けて解約制限が相次いでいるが、こうした事態をかろうじて回避した。
運用資産157億ドル(約2兆5100億円)のゴールドマン・サックス・プライベートクレジットは、ビジネス開発会社(BDC)として運営されている。6日の提出資料によると、1-3月の解約請求は発行済み口数の4.999%に相当し、同社は全ての請求に応じた。一方、ブルー・アウル・キャピタルなどの同業では、業界標準の5%を大きく上回る解約請求が相次いでいる。
ゴールドマンの解約請求は昨年10-12月(第4四半期)の3.5%からは増加した。ゴールドマンの担当者はコメントを控えた。
個人投資家向けのプライベートクレジットファンドでは年初以降、需要が急減し、資金を引き揚げる動きが広がっている。多くの運用会社が解約に上限を設けており、これまでに80億ドル超の資金がこうしたファンドに滞留している。
ゴールドマンのファンドは投資家向け書簡で、「同業の非上場BDCの中で、解約請求が標準的な四半期上限の5%を下回ったのは、われわれのファンドだけだ」と説明した。約10億4000万ドルの資金流入もあり、四半期の資金フローはプラスだったとした上で、多くの競合が資金流出を経験したのとは対照的だったと指摘した。
また同ファンドは、資金面で個人投資家ではなく機関投資家への依存度が高い点を強調した。融資基準に加え、人工知能(AI)による変革の影響を受けやすい企業への投資に対する懸念が高まる中、個人投資家の資金流出が加速している。
ゴールドマンの運用担当者は、「明確にしておくと、われわれも他の非上場BDCと同じ市場にあり、業界の動向と無縁ではない」と指摘した。
その上で、「より重要なのは構造面だ。機関投資家中心のプライベートクレジット基盤を維持することで資金源を戦略的に分散してきた。投資を急ぐ必要がなく、投資実行のペースも自らの裁量で調整できる。さらに案件組成の基盤と相まって、信用サイクルを通じた競争優位を確保できる」としている。
提出資料によると、同ファンドの1-2月のリターンは0.4%と、前年同期の1.3%を下回った。業界全体も運用成績は低下している。アレス・マネジメントのファンドは2月に0.68%のマイナスとなり、月間として2022年の設定以来最大の落ち込みとなった。
原題:Goldman Private Credit Fund Dodges Exodus With 4.999% Pulled (1)(抜粋)
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