韓国サムスン電子が7日発表した1-3月(第1四半期)の暫定ベースの営業利益は約8倍に急増し、市場予想を上回った。中東での戦争で不透明感が生じているが、人工知能(AI)やデータセンター向けメモリーチップに対する堅調な需要を示した。

1-3月期の営業利益は57兆2000億ウォン(約6兆500億円)と過去最高を記録した。伸び率は755%に達した。アナリストの予想平均は39兆3000億ウォンだった。売上高も133兆ウォンと、予想平均の116兆8000億ウォンを上回った。純利益や部門別内訳を含む詳細な決算内容は30日に公表する。

2月のピークから下落していたサムスンの株価は7日のソウル市場で一時4.9%上昇した。電力消費の大きいAIハードウエアへの支出の持続性が、中東での戦争によって損なわれるとの懸念が若干後退した。同業のSKハイニックスも5.3%高となった。

CLSAセキュリティーズ・コリアの調査責任者、サンジーブ・ラナ氏は「すべてはメモリーがけん引しており、市場の想定以上に強い」とし、営業利益全体に占めるメモリー事業の寄与度は9割近い可能性があると分析した。HBMおよび従来型DRAMの供給は「非常に逼迫(ひっぱく)している」とも指摘した。

クラウドサービス事業者を中心とする顧客が、高帯域幅メモリー(HBM)など、AIサービスを支えるデータセンター向け半導体の発注を拡大し、販売数量と利益率の両方を押し上げている。

サムスンの1-3月期営業利益は他の四半期を大きく上回り、2025年通期の43兆6000億ウォンも大幅に上回った。政府統計によると、世界のテクノロジー需要の先行指標とされる韓国の半導体輸出は3月に前年同月比151.4%増の328億ドル(約5兆2400億円)と過去最高に達した。

原題:Samsung Beats High Estimates After AI Chip Sales Defy War Fears、Samsung Profit Up Eight-Fold as AI Chip Sales Defy War Fears (1)(抜粋)

(2段落目以降に詳細な決算の公表日、最新の株価、アナリストのコメントを追加して更新します)

--取材協力:Ville Heiskanen.

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.