人工知能(AI)のスタートアップ企業の活動が活発なサンフランシスコで、住宅価格の中央値が3月に過去最高の215万ドル(約3億4300万円)に達したことが分かった。前年同月比で18%上昇した。米不動産仲介のコンパスが調査リポートで明らかにした。AIマネーの流入が不動産価格を押し上げている。

コンドミニアム(分譲マンション)価格も急騰し、27%上昇して136万ドルとなった。コンパスによると、2022年4月に記録した137万5000ドルのピークに迫る水準だという。

同リポートでコンパスのチーフ市場アナリスト、パトリック・カーライル氏は「イラン戦争は金利上昇や金融市場の不安定化といった経済環境の変化をもたらしたが、AIスタートアップのブームが生み出す新たな雇用と富に支えられたサンフランシスコの過熱した不動産市場には影響していない」と指摘した。

オープンAIやアンソロピックといったAI企業がサンフランシスコで新たな「ゴールドラッシュ」を生み出し、従業員がその資金を住宅購入に投じている。同市では新規の住宅開発が限られており、住宅価格が上昇しやすい背景がある。

サンフランシスコの住市場は衰え知らず

コンパスによると、3月には500万ドル超で売却された住宅が少なくとも22件と、単月として過去最多を記録した。また、300万ドル超のコンドミニアムの販売も24件に達し、これも月次の過去最高となった。

サンフランシスコの住宅価格の上昇は、全米で伸びが鈍る中で際立っている。不動産サイト運営のジロー・グループによると、3月までの1年間の全米住宅価格の上昇率は0.8%にとどまった。同市の住宅価格の前回ピークは2022年4月で、金利上昇を前に取引を成立させようと買い手が殺到した時期だった。

原題:San Francisco House Prices Hit Record $2.15 Million on AI Boom(抜粋)

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