イタリアのメローニ首相は4日、カタールとアラブ首長国連邦(UAE)を訪問した。イラン戦争で打撃を受けているエネルギー供給の強化と、湾岸諸国との関係強化を目指す、2日間の中東歴訪の一環だ。

メローニ氏は、2月にイラン戦争が始まって以降、中東地域を訪問した初の欧州連合(EU)および北大西洋条約機構(NATO)首脳となる。首相府によると、カタールのタミム首長とUAEのムハンマド大統領と会談した。

首相府によれば、タミム氏との会談では、戦争によるエネルギーショックの緩和策や、戦闘終結に向けた外交努力について協議した。メローニ氏はカタールのエネルギーインフラ復興にイタリアが貢献する用意があると伝えた。ムハンマド大統領とは、防衛や安全保障、エネルギー投資の相互強化について協議したという。

3日にはサウジアラビアのムハンマド皇太子と会談した。両首脳は、防衛支援や紛争解決に向けた外交努力について協議したほか、ホルムズ海峡の開放やエネルギー供給の確保も話し合った。

イラン戦争とホルムズ海峡の事実上の封鎖により、原油・ガス価格は急上昇し、イタリア国内と世界経済の両方で経済危機の懸念が高まっている。メローニ氏は先月、ガス供給確保の拡大を目的にアルジェリアを訪問している。

イタリアは、米国とイスラエルによる攻撃への報復としてイランから攻撃を受けた湾岸諸国に対し、防空支援を行っている。メローニ氏は3日、イタリア放送協会(RAI)とのインタビューで、これは「何よりも現地にいる数万人のイタリア人を守る」ためだと述べた。

「今回の訪問は友好国への連帯を示すものだが、イタリアに不可欠なエネルギー供給を確保する目的も明確にある」と語った。

原題:Italy’s Meloni in Gulf to Bolster Energy Supplies Hit by War (2)(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.