(ブルームバーグ):米OpenAIの最高執行責任者(COO)が新たな役割に移り、さらに2人の幹部が健康上の理由で休職することになった。年内にも見込まれる株式上場の可能性を前に、経営陣に大きな変化が生じている。
長年COOを務めてきたブラッド・ライトキャップ氏は、特別プロジェクトを統括し、サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)の直属の部下となる。ブルームバーグが確認した社内メモによると、ライトキャップ氏の主な任務の一つとして、プライベートエクイティ(PE)投資会社との合弁を通じた企業向けソフトウエア販売の推進を統括する。最高収益責任者(CRO)に最近就任したデニス・ドレッサー氏が、ライトキャップ氏の一部職務を引き継ぐ。

また、最高マーケティング責任者(CMO)のケイト・ラウチ氏はがん治療からの回復に専念するため退任し、健康状態が許せば、より限定的な役割で復帰する計画だ。同社は新たなCMOの採用を進めている。中核事業の多くを統括するAGI開発部門CEOのフィジー・シモ氏も、進行中の神経免疫疾患の新たな治療を受けるため数週間の医療休職に入り、その後復帰する予定だ。
一連の人事はOpenAIにとって重要な局面と重なる。同社は新規株式公開(IPO)に向けた準備を進めており、今週には企業価値8520億ドル(約136兆円)の評価で1220億ドルの資金を調達した。また、対話型AI「ChatGPT」への広告導入などを通じて収益強化も図っている。一方で、アルファベット傘下のグーグルやアンソロピックとの競争も激化しており、後者も早ければ年内の上場が見込まれている。
OpenAIは声明で「当社には最優先事項である最先端研究の推進、10億人近いグローバルユーザー基盤の拡大、企業向け活用の強化に注力する強力な経営陣がいる」とした上で、「継続性と勢いを維持しながら実行していく体制は整っている」と説明した。
原題:OpenAI COO Shifts Out of Role, AGI CEO Taking Medical Leave(抜粋)
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