著名投資家のウォーレン・バフェット氏は、ノンバンクとの結びつきが強まる銀行システムに、ぜい弱性の兆候が出現してきたと警告した。

同氏は金融システムの安定性が連邦準備制度理事会(FRB)の最優先事項であるべきだと述べ、日々数兆ドル規模の資金を扱うJPモルガン・チェースのような大手銀行が、経済を回す重要な歯車になっていると指摘した。

「すべては相互に作用しており、一つの問題は別のところに波及する可能性がある」と、バークシャー・ハサウェイの会長であるバフェット氏は31日、経済専門局CNBCのインタビューで述べた。

最近の信用市場で起きている一連の混乱を受け、銀行やプライベートクレジットファンドのバランスシートにリスクが蓄積しているとの懸念で、投資家の間に動揺が広がっている。バフェット氏はパニックが市場に広がれば、多くの投資家が出口に殺到するだろうと述べた。

「混雑した劇場で誰かが『火事だ』と叫べば、皆が一斉に走り出すものだ。やはり他人より先に出口を目指すのが得だ」とバフェット氏は話す。「私は後ろに立って『皆落ち着け』と言うだろうが、それは私が速く走れないからだ」と続けた。

バフェット氏(95)は昨年12月、バークシャーの最高経営責任者(CEO)を退いた。保険や公益事業、鉄道、エネルギー、消費財など幅広い事業を手掛ける規模1兆ドル(約159兆円)の同社は、アメリカン・エキスプレスなど銀行にも長年投資している。

原題:Warren Buffett Warns He’s Watching Stability of Banking System(抜粋)

--取材協力:Jennifer Surane.

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