15日の外国為替市場で円は対ドルで159円台後半に上昇。トランプ米大統領が米国とイランとの間で軍事作戦の停止を含む和平合意が成立したと明らかにしたことを受けて、有事のドル買いが巻き戻されている。債券は上昇(利回りは低下)の見込み。

トランプ大統領は「イラン・イスラム共和国との合意が完了した。ホルムズ海峡の開放をここに完全に承認し、米海軍による封鎖の即時解除も同時に承認する」とソーシャルメディアに投稿した。パキスタンのシャリフ首相も双方が和平合意に達したとX(旧ツイッター)に投稿した。19日にスイスで署名が行われる見通しだ。

SBI FXトレードの上田真理人取締役は「これで一件落着とはならないが、ホルムズ海峡が開放されることは大きい。160円台ではドルの上値が重くなるだろう」と語る。

日本銀行は15、16日に金融政策決定会合を開く。上田氏は「内田真一副総裁による会見で、不用意な発言による円安加速のリスクは低下したが、安全運転に徹するとハト派的と受け取られ、利上げしてもさほど円高は進まないだろう」と言う。

債券

債券は上昇(利回りは低下)の見込み。米国とイランの和平合意成立を受けて買いが先行する。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは「和平への期待感から長期債や超長期債を中心に金利が低下するだろう」と語る。あすの日銀の決定会合が終われば「イベント通過でキャリー(利回り)確保の需要が入りやすくなる」と言う。

先物の夜間取引で中心限月9月物は12日の日中取引終値比20銭高の128円ちょうどで終えた。鶴田氏の先物の予想レンジは128円ちょうど-128円40銭、新発10年債利回りは2.57-2.61%(12日は2.635%で終了)。12日の米10年国債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い4.48%程度で引けた。

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.