30日朝の外国為替市場で円は対ドルで160円台前半と、約1年8カ月ぶりの安値水準で推移。米国とイスラエルによるイラン攻撃から1カ月が経過する中、停戦協議が難航し、原油高を背景にドル買い・円売り圧力が強い。心理的節目の160円突破で、介入も含めた通貨当局の対応に注目が集まる。債券は下落の見通し。

りそなホールディングス市場企画部の井口慶一シニアストラテジストは、インフラへの攻撃で原油価格は高止まりしやすく、インフレ懸念からドル高・円安圧力が続きやすいと指摘。160円台でドルの上値を試す展開になりやすいとの見方を示した。

野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは30日付リポートで、中東情勢改善に向けた「明確なブレークスルー」は見られず、「為替市場ではドル高圧力が継続しやすい」と指摘。片山さつき財務相の口先介入強化にもかかわらず160円突破に至ったことで、「実弾介入発動となるかが今週の円相場にとっての最大の焦点の一つ」だという。

債券

債券相場は下落が見込まれる。三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、イエメンの親イラン武装組織フーシ派の参戦を受けて原油高と円安が進んでおり、インフレ警戒や日本銀行の利上げ観測を背景に売りが優勢になるとの見方を示した。

先物夜間取引で中心限月6月物は27日の日中取引終値比10銭安の129円96銭で終えた。稲留氏の先物の予想レンジは129円60銭-129円95銭、新発10年債利回りは2.38-2.42%(27日は2.37%で終了)。27日の米10年国債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い4.43%程度で引けた。

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