イランのミサイル攻撃がサウジアラビアの基地を直撃し、複数の軍用機が損傷したほか、米軍の早期警戒管制機(AWACS)「E-3セントリー」が破壊された。同機種が戦闘で失われたのは初めて。

この機体は約3億ドル(約480億円)とされ、事情に詳しい関係者によると、プリンス・スルタン空軍基地への攻撃で被弾した。真偽未確認の写真では、機体の尾部が激しく損壊し、飛行不能となっている様子が確認されている。

機体上部に回転式の円盤形レーダーを備えるAWACSは、遠方の脅威を探知し、他の戦闘機の運用を管制・支援する。戦闘において大きな優位性をもたらす装備であり、米国は60機超を運用しているため補填は可能とみられるものの、1機の喪失でも損失は大きい。

Photographer:Ethan Miller/Getty Images

元オーストラリア空軍将校で、グリフィス・アジア研究所の客員研究員であるピーター・レイトン氏は「重大な事態だ」と指摘。「大型機は地上では脆弱であり、防護体制の強化が必要であることを浮き彫りにしている。それを常に実現するのは難しく、時には機能しないこともある」と語った。

イランはこれまでに、地域一帯の標的に向けて弾道ミサイルを1200発超、さらにドローン「シャヘド」を少なくとも3300機発射している。

米中央軍に同機の損失についてコメントを求めたが、返答は得られていない。この件は専門誌のエア&スペースフォーシズが先に報じていた。

同機は1970年代後半の導入以降、これまでに事故で3機が失われている。空中給油機「KC135ストラトタンカー」と同様、ボーイングの旅客機707の機体構造を基にしている。

原題:US Sees First Combat Loss of Valuable E-3 Jet in Missile Strike(抜粋)

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