走るほど膨らむ赤字、途絶え始めた燃料供給…物流の危機感

福岡県にある「柳川運輸」は、大型トラック60台、従業員120人を抱えている。
柳川運輸 下川暢洋 社長
「緊急事態だと。企業だけが節約するのではなく、国民みんなが節約しないと耐えられない」
柳川運輸では、経費の約4割を燃料費が占めている。燃料価格の高騰で、走れば走るほど赤字が膨らむ状況に陥っている。
柳川運輸 下川暢洋 社長
「だいたい月間で平均120キロリットル使っている」

ーー20円リッターで上がると?
柳川運輸 下川暢洋 社長
「240万か。企業で負担できる範疇じゃない」
状況はさらに深刻に…

燃料販売店から先日届いた一通の書類。「受注の一時停止」という通告だった。
柳川運輸は敷地内に「インタンク」と呼ばれる自社の給油設備を持つ。社長は、こうしたインタンク向けの販売を控える動きが、一般のガソリンスタンドよりも先に始まったと話した。
柳川運輸 下川暢洋 社長
「3月11日から受注停止しますとかね。燃料が足らないという状況は“高い”とは違う。高いのは高いので困ってます。でも、なくなる方はもっと怖い」
この日、燃料販売店と粘り強い交渉の末、ようやく届いた軽油。しかし、満タンを求めていたが、希望した量は来なかった。
物流は地域の生産者の暮らしを支えてきた。積み込まれるのは、福岡ブランドのいちご「あまおう」。多くが東京へと運ばれていく。

柳川運輸 下川暢洋 社長
「運べなくなると売れないんで、生産者は。売れないと作ったって生活はできない。この物流って空気中の酸素みたいな役割だと思っている。だから、みんな存在なんか気にしてないんですよ。でも、災害とかあったときに切れるじゃないですか。欲しいものが店頭に並んでないと、最悪はそういう感じになるんで、何が必要で何が辛抱できるのかを少しやらないと、大変なことになるなと…」