米石油大手シェブロンのマイク・ワース最高経営責任者(CEO)は29日、ホルムズ海峡を航行する複数の船舶がここ数日で攻撃を受けたと明らかにした。その上で、和平合意が成立するかどうかにかかわらず、船主はなおペルシャ湾で「極めて現実的な」リスクに直面しているとの認識を示した。

ワース氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「今週も攻撃行為が発生した。その一部はメディアで報じられているが、一部は報じられていない」と発言。「同地域では依然として極めて現実的なリスクがあるとみている」と述べた。

動画:ホルムズ海峡を航行するタンカーが直面するリスクについて、ブルームバーグテレビジョンで語るシェブロンのマイク・ワースCEO

報道されていない事案について説明を求められると、ワース氏は複数の船舶が攻撃を受けたと回答。「航行中の複数の船舶が攻撃を受けた」とし、「毎日起きているわけではないかもしれないが、複数の事案が発生している」と続けた。

シェブロンとしてホルムズ海峡通航のために通航料を支払う考えはないと、ワース氏は言明した。同社は現在、ペルシャ湾水域で船舶6隻を運航しているが、これらは第三者からチャーターした用船だ。ホルムズ海峡を通航するかどうかは船主が判断すると、同氏は説明した。

これは、今後数日内に米国とイランが和平合意に達するかどうかにかかわらず、原油輸送が再開されるには、船主や保険会社が航路の安全性に十分な確信を持つ必要があることを意味する。また、貿易を正常化するためには、船主が再び船舶を同海峡に送り出す意思を持たなければならないと、ワース氏は述べた。

「船舶や乗組員が数カ月にわたって足止めされた後だけに、船主が船舶を同海峡に再び送り込むことに安心して臨める状況でなければならない」と指摘した。その上で、「船主らが保有船舶全てを海峡に再投入するとは限らない」と語った。

原題:Ships Attacked in Strait of Hormuz This Week, Chevron CEO Says(抜粋)

--取材協力:Lisa Abramowicz.

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