ロシア情報機関は米国人や米国の同盟国を標的とする上でイランを支援している。欧州連合(EU)のカラス外交安全保障上級代表(外相に相当)がこう指摘した。

パリ近郊で開かれた主要7カ国(G7)外相会合を前に発言したカラス氏は、ロシアの侵攻に対抗するウクライナの取り組みを支援するため、米国にロシアへの圧力強化を求めた。

カラス氏は記者団に対し、「ロシアが情報面でイランを支援し、米国人を標的にし、殺害する手助けをしているのが確認されている」と発言。「さらにロシアは現在、ドローンの面でもイランを支援しており、近隣諸国や米軍基地への攻撃を可能にしている」と述べた。

米国とイスラエルによるイランへの攻撃に伴う原油価格の上昇によって、ロシアの収入が急増しているとも指摘した。

原油価格の上昇が一因となり、ロシアは2022年のウクライナ侵攻直後以降で最大の石油輸出収入を得ている。米国とイスラエルがイランへの軍事行動を開始する前は、世界的な価格下落を背景にロシアの石油収入は減少傾向にあった。

緊張の高まりは2月末のイラン攻撃で頂点に達し、それまでの減少傾向は反転した。その結果、1月に1日平均1億3500万ドルだったロシアの輸出額は、直近3週間で約2倍の2億7000万ドル(約431億円)に増加した。

カラス氏は「これらの戦争は極めて密接に結び付いている」と指摘。「したがって、米国が中東での戦争を終わらせ、イランによる攻撃を止めたいのであれば、ロシアにも圧力をかけ、こうした支援ができないようにすべきだ」と語った。

原題:Russia Is Helping Iran ‘Kill Americans,’ EU’s Top Diplomat Says(抜粋)

--取材協力:Samy Adghirni.

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