(ブルームバーグ):トランプ米大統領が再び同盟国に圧力をかける事態に備え、ドイツ政府はより万全の態勢で臨む構えだ。
事情に詳しい関係者によると、ドイツや欧州連合(EU)のパートナー諸国が対米圧力をかける場合のポイントを探るべく、ドイツ当局者は米国のサプライチェーンにある脆弱(ぜいじゃく)性の分析に着手した。ホワイトハウスとの新たな対立に備え、EU内で影響力行使の方向性を共有する狙いがあるという。
当局者によると、初期段階の分析では、ホワイトハウスに近い米大手ハイテク企業を標的とする方策が浮上している。このほか、今年の米株高を支えた人工知能(AI)投資ブームを標的にする方策や、トランプ大統領が敏感な反応を示している薬価の引き上げも選択肢に入る。
欧州外交評議会の経済外交専門家、トビアス・ゲールケ氏は、「結束すれば、欧州はトランプ氏に対抗する用意があると示せる」と述べた。「威圧が通じないと示せれば、長期的にはワシントンでトランプ氏を支える勢力を弱めることにつながるだろう」との見方を示した。
当局者は、計画の発動については決まっておらず、米国との関係再構築が望ましいと強調した。ドイツ経済省の報道官は、各国が自国利益を追求する手段として貿易が使われる傾向が強まっていると指摘した。
同報道官はブルームバーグに対し、「連邦政府は重要なサプライチェーンと依存関係に焦点を当て、こうした動向を注視している」と述べ、「自国だけでなく、原産国やドイツおよびEUから輸入する国々の依存関係も考慮している」と語った。
原題:Germany Is Drafting Plan to Hit US Companies in Next Trump Clash
(抜粋)
--取材協力:Jenni Thier、Jorge Valero、Julius Domoney、Slav Okov.
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