(ブルームバーグ):人工知能(AI)向けデータセンターの拡張資金を賄うため、ビッグテック企業は数十億ドルの借り入れを行ってきたが、全額返済する前に需要が頭打ちになるリスクがある。米ボヤ・ファイナンシャル投資部門のポール・アロンソン氏が指摘した。
アロンソン氏がインタビューで語ったところでは、ボヤ投資部門は、500億ドル(約7兆9700億円)相当のプライベートクレジットポートフォリオを保有する一方、インフラのオフテイク(長期)契約を結ぶ「ハイパースケーラー」関連を制限している。
巨大データセンターで高度な計算能力を構築し、クラウドサービスなどを提供するアマゾン・ドット・コムやアルファベットなどハイパースケーラーは、AI向けインフラのリースや電力購入で長期契約を締結している。
AIはここ数年の最も熱い投資テーマであり、株価を次々と押し上げてきた。だがAI投資は3兆ドルを超える資金を必要とし、その多くが借り入れで賄われると想定される。資金が最も潤沢なテック企業の一部が、最も多額の負債を抱える企業へと急速に変貌しつつあり、市場は過剰投資を引き続き警戒している。
プライベート投資適格クレジットのポートフォリオ戦略責任者アロンソン氏によれば、ボヤの投資部門は、技術価値の急激な減損の影響を比較的受けにくい資産の取引に力を入れる。アロンソン氏らは今年2月のリポートで、個別のファイナンス案件に潜むリスクの一部が十分認識されていないと警告していた。
アロンソン氏らによると、一部のデータセンタープロジェクトは他よりリスクが高い。例えば、一部の単一データセンターのプロジェクトファイナンスでは、テナントはいつでもリース契約を解除できる。
特定のハイパースケーラーの仕様に合わせて整備されたスペースは、投資適格級の場合は特にそうだが、新たなテナントの誘致が困難になる恐れがある。 ボヤ・ファイナンシャルは退職プランや貯蓄・福利厚生ソリューションを提供している。
原題:Voya Limits Data Center Credit Investing on AI Demand Worries(抜粋)
--取材協力:Gerson Freitas Jr.
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