(ブルームバーグ):12日の欧州市場では債券が再び売られ、利回りが上昇した。原油高がインフレを押し上げるとの懸念が続き、ドイツ10年債利回りはおよそ2年半ぶりの高水準に達した。英国債は一段と売られた。
ドイツ10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.96%と、23年10月以来の水準。2年債利回りも3bp上昇し、2.41%となった。
英国債は2年物利回りが一時11bp上昇し、4.12%。30年物は13bp上げて5.48%を付け、利回り曲線がベアスティープ化した。
原油高が欧州中央銀行(ECB)とイングランド銀行(英中央銀行)に近く利上げを促すとの見方が市場で強まり、利回りは上昇を続けている。短期金融市場が織り込む年内のECB利上げ幅は43bpと、前日比でやや上昇。英中銀の年内利上げ幅は9bp織り込まれている。
ユーロは対ドルで下落し、年初来安値付近で推移。昨年11月以来となる1.15ドル割れが視界に入っている。
株も続落。イランの新たな最高指導者、モジタバ・ハメネイ師がホルムズ海峡の閉鎖を継続すべきだと主張し、世界の石油供給を巡る懸念が強まった。
ストックス欧州600指数は0.6%下落して取引を終了。銀行が下げを主導し、化学や公益が堅調だった。
業種別の銀行株指数は3.5%安。中でも、ドイツ銀行は5.3%下落した。同行は市場で最近懸念が高まっているプライベートクレジット(ノンバンク融資)分野へのエクスポージャーが260億ユーロ(約4兆7700億円)あると明らかにした。
イラン戦争が始まって以来、欧州株は振れの大きい展開が続く。欧州の主要なボラティリティー指数は、昨年4月の関税を巡る混乱以来の高水準を付けた。
原題:European Stocks Extend Drop After Iran Says Hormuz to Stay Shut(抜粋)
European Debt Yields Climb on Inflation Risks: End-of-Day Curves(抜粋)
--取材協力:Michael Msika.
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