(ブルームバーグ):インド政府は、国内の半導体製造を強化し、世界的な製造の中心地となる戦略を前進させるため、1兆ルピー(約1兆7200億円)超の基金を創設する計画だ。事情に詳しい関係者が明らかにした。
この基金は半導体設計プロジェクトや製造装置、サプライチェーン整備に対する補助金を提供するもので、2、3カ月以内に発足する可能性がある。計画はまだ公表前だとして、関係者は匿名を条件に語った。内容は引き続き協議中で、変更される可能性もある。
インドの半導体戦略はまだ立ち上げ段階で、大型案件が限られる。そのため、モディ首相は弾みをつけたい考えだ。各国政府は、人工知能(AI)やスマートフォン、自動車、家電製品などで需要が拡大する半導体の国内自給支援を強めている。
規模は小さいものの、インドの取り組みは米国のCHIPS・科学法に類似している。同法は520億ドル(約8兆2600億円)規模で国内の半導体製造能力を支援している。中国では、当局が巨大な投資基金を通じてエコシステム(生態系)全体の主要企業に投資するなど、半導体企業に資金を供給している。
インドは、工学・設計分野の人材や補助金を武器に、米アップルのインド事業拡大を後押ししたのと同じ手法で主要半導体メーカーの誘致を目指している。アップルは現在、「iPhone」の25%をインドで組み立てている。
関係者によると、新たな半導体向けインセンティブは、国内製造や輸出の拡大を後押しするため連邦政府が提供しているスマホや部品向け補助金と連動する。予定の基金を管轄するインド当局はコメント要請に応じなかった。
原題:India Plans New $11 Billion Fund to Support Local Chipmaking(抜粋)
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