(ブルームバーグ):6日の米株式市場で金融株が再び下落。プライベートクレジットを巡る懸念が再燃する中、市場全体の売りも重なり、既に弱含んでいた同セクターを直撃した。
S&P500種株価指数は終値で昨年12月以来の安値水準に沈み、悪材料に対する投資家の忍耐が乏しいことがうかがえる。下げが目立った銘柄の一角はウェスタン・アライアンス・バンコープで、同行の株価は8.5%下落。破綻した自動車部品会社ファースト・ブランズ・グループに関連する融資を巡り、約1億2600万ドル(約199億円)の費用を計上すると発表した。同行はまた、ジェフリーズ・フィナンシャル・グループを提訴した。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリストのハーマン・チャン氏は「ウェスタン・アライアンスの貸倒償却は、銀行の信用の質、とりわけノンバンク金融機関向け融資に改めて厳しい視線が向かうきっかけになる」と指摘する。
ブラックロックの株価は7.7%安。主力のプライベートクレジットファンドの1本で解約を制限したことが嫌気された。ブルー・アウル・キャピタルは5.1%下落。同社は先月管財手続きに入った英不動産金融会社に4800万ドルのエクスポージャーを抱えている。KBW銀行株指数は昨年11月以来の安値で引けた。

金融株の売りは、予想を下回る米雇用統計から、イランとの戦争に伴う原油価格の再急騰まで、さまざまな材料を投資家が消化する中で広がった。
信用不安
人工知能(AI)による混乱への懸念や、問題を抱えるプライベートクレジット業界へのエクスポージャーを巡る不安が、今年に入って銀行や決済会社、資産運用会社の株価の重しとなっている。
ウェスタン・アライアンスによるジェフリーズ提訴は、経営破綻した英金融機関マーケット・フィナンシャル・ソリューションズ(MFS)へのエクスポージャーを背景に信用不安が強まる中で明らかになった。ジェフリーズの株価は年初来で38%超下げており、この日は2023年12月以来の安値となった。
ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏は、「投資家はジェフリーズのエクスポージャーについて、さらに多くの説明を求めるべきだ」と指摘。こうした信用懸念は「金融株全体にとって問題だ」と述べた。
原題:Banks, Asset Manager Stocks Fall as Credit Concerns Persist (1)(抜粋)
(株価を終値に更新し、第5段落以降を追加します)
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