ソフトバンクグループは主に米OpenAIへの投資資金を賄うため、最大400億ドル(約6兆3000億円)の融資確保を目指している。同社がドルのみで行う過去最大規模の借り入れとなる見込みだ。事情に詳しい関係者が明らかにした。

このつなぎ融資の期間は約12カ月となる見通し。JPモルガン・チェースを含む銀行4行が融資引き受けを担当する。非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語った。

銀行側との協議は進行中のため、詳細の変更はあり得るという。ソフトバンクGとJPモルガンの広報担当者はコメントを控えた。

融資規模のこうした大きさは、ソフトバンクG創業者の孫正義氏が、自社を世界的なAIブームの要に位置付けようとする積極的な姿勢を浮き彫りにしている。

ソフトバンクGは対話型AI「ChatGPT」を開発したOpenAIに対して300億ドルを追加投資する方針で、すでに同社に投じている300億ドル超に上乗せされる。

今やOpenAIは孫氏が描く構想の中核を成している。孫氏はアリババグループや字節跳動(バイトダンス)への初期投資で知られるが、そうした案件に比べはるかに多額の資金を提供している。

昨年12月末時点でOpenAI株の約11%を持っていたソフトバンクGは、追加出資の資金を捻出するため、保有していた米エヌビディアの株式などの資産を売却してきた。

ソフトバンクGは英半導体設計会社アーム・ホールディングスに約90%出資。これと並び、OpenAI株は現在、ソフトバンクGにとって最大級の保有資産となっている。

ただ、こうした巨額投資に加え、AIサービスの主流となる用途がまだ見当たらないことなどから、AIバブル懸念が根強く、市場関係者の間には警戒感も広がっている。

S&Pグローバル・レーティングは3日、ソフトバンクGの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に変更したと発表。OpenAIへの追加出資により、投資資産の流動性や質、財務余力が大きく悪化した状態が続く可能性が高いとS&Pは指摘した。

原題:SoftBank Seeks Record Loan of Up to $40 Billion for OpenAI Stake(抜粋)

(背景などを追加して更新します)

--取材協力:Min-Jeong Lee、Mayumi Negishi.

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