(ブルームバーグ):人工知能(AI)ツールに脅かされるソフトウエアメーカーの株価をウォール街が慌てて再評価するなか、押し目買いに動く投資家層がある。
シタデル・セキュリティーズの株式・株式デリバティブ戦略責任者を務めるスコット・ルブナー氏によると、同社のプラットフォーム上で個人投資家がソフト株を買い付けた金額は、データ追跡を開始した2017年以降で過去最高を記録した。
ルブナー氏は17日に顧客向け文書で「当社プラットフォームにおけるネットの想定元本は、これまでに見たことのない水準に達している」と指摘。「買い動きの規模、持続性、広がりはいずれも過去のピークを大きく上回っており、2026年初頭における需要増加の主要な源泉として個人投資家が役割を果たしていることが浮き彫りになっている」と記した。
アンソロピックが社内法務チーム向けに特化した生産性向上ツールを発表して以降、中小のソフト開発会社から大手資産運用会社まで幅広い銘柄が売り込まれた。法務向けソフトや出版関連株の急落が続いた。その後、アルトゥルイストが税務戦略ツールを発表したことを受け、チャールズ・シュワブやLPLファイナンシャル・ホールディングスの株価が下落し、売りはさらに広がった。
ソフト分野の売りは市場全体にも波及し、AI技術に置き換えられるリスクがわずかでもあると見なされた企業の株式が売られた。
ヘッジファンドを含む機関投資家が記録的なペースでショートポジションを積み増す一方で、個人投資家は逆の見方を取り、下落局面で買い向かった。
1月2日から2月13日までの同社プラットフォーム上の米国株の1日平均需要は金額ベースで、2021年に記録した前回ピークを約25%上回り、20年から25年までの平均のおよそ2倍に達した。
個人の需要はテクノロジー分野にとどまらない。同社の年初来データによると、素材、不動産、金融、通信サービス、工業などにも資金が向かっている。
勢いは現物株以外にも広がっている。2026年のオプション市場における個人投資家の参加はすでに歴史的に高い水準で推移している。年初来の1日平均オプション取引高は、20年から25年の平均を約50%上回り、前年のペースより15%強多い。
ルブナー氏は「個人のオプション投資家は過去42週間のうち41週間で買い越しに傾いており、散発的なポジション構築ではなく、持続的なリスク選好を示している」と分析した。
原題:Rubner Says Retail Traders Bought Software Dip at Record Pace(抜粋)
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