中国は、南シナ海の領有権をめぐり対立するフィリピンにも外交的な圧力を強めています。フィリピンにある中国大使館は、両国の関係が悪化すれば「数百万人のフィリピン人が失業する」と警告、フィリピン外務省は「強い異議を唱える」との声明を出しました。

フィリピン国営メディアなどによりますと、現地の中国大使館の報道官は先週、フィリピンの一部の上院議員らが中国を批判したことへの反発として、両国の経済関係が悪化すれば「数百万人のフィリピン人の雇用が失われる」と主張しました。

貿易や投資などでフィリピンに影響力をもつ中国側が、経済的な圧力をかける可能性を示唆したものとみられます。

これを受け、フィリピン外務省は16日、「威圧や報復の可能性を示唆するような主張には強い異議を唱える」との声明を出しました。そのうえで、「建設的な二国間の対話を損なうものだ」として、懸念を表明しています。