暗号資産(仮想通貨)交換業者の米コインベース・グローバルが12日発表した昨年10-12月(第4四半期)決算では、市場予想より大幅な減収となった。業界で最も事業多角化を進める交換業者の一つである同社でさえも、仮想通貨市場の急速な冷え込みから下押し圧力を受けることが示唆された。

10-12月(第4四半期)の収入は前年同期比20%減の18億ドル(約2800億円)。仮想通貨の価格下落でデジタル資産全体の取引活動が落ち込んだ。保有する暗号資産や投資の評価額引き下げに伴う未実現損失を計上した結果、純損益は6億6700万ドルの赤字となり、前年同期の13億ドルの黒字から一転した。年初来で約37%下落している株価は、時間外取引では小幅高となった。

ビットコインは昨年10月の高値から約50%下落し、多くの個人投資家が様子見姿勢を強め、過去の暗号資産不況との比較も再び意識されている。こうした局面では交換業者が迅速な事業縮小を迫られることが多く、今回も同様の展開となる兆しがみられる。

競合のジェミニ・スペース・ステーションは先週、従業員の最大25%を削減し、海外事業を縮小する計画を明らかにした。10-12月期の減収を報告したクラーケンでは最高財務責任者(CFO)が退任した。

コインベースは、今回は従来とは異なる企業として低迷局面に臨む意向だ。同社は過去数年にわたり、現物取引への依存度を下げる取り組みを進め、暗号資産オプション取引所デリビットを買収。最近では株式取引や予測市場にも参入した。アナリストは、こうした事業が市場サイクルを通じてより安定的な収益をもたらせるかを注視している。

アレシア・ハースCFOはインタビューで「前期比で市場環境は明らかに軟化した」と述べた上で、「だが、当社は総取引高では市場を上回った」とし、けん引役はデリバティブだったと説明した。

原題:Coinbase Posts $667 Million Net Loss, Revenue Declines 20% (2)(抜粋)

--取材協力:Melos Ambaye.

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