キオクシアホールディングス株が、一時前日比15%高の2万4420円を付け、上場来高値を更新した。今期(2026年3月期)の営業利益が市場予想(5255億円)を大幅に上回り、7096億-7996億円になるとの見通しを発表した。あらゆる顧客向けで販売単価の上昇が予想されていることも好感され、買いが先行する。

メモリー需要はデータセンターのサーバー向けにとどまらず、低価格機種から人工知能(AI)搭載のハイエンド機種への買い替えにより、パソコンやスマートフォンでも伸びているという。こうした背景から、さまざまな顧客向けで単価の上昇が期待できるとした。

シティグループ証券アナリストの藤原毅郎氏は英文リポートで、顧客ミックスによって価格の上昇余地が限られるとの見方があったが、今回の価格見通しはその懸念を払拭する可能性があり「ポジティブ」だとした。

SMBC日興証券アナリストの花屋武氏も12日付のリポートで、第4四半期の会社計画は、季節要因でパソコンやスマホ向けの販売が減少する中でも、60%超の増収を見込んでおり、単価アップはそれ以上と考えられると指摘。平均単価の上昇は、期待を上回る内容だと述べた。

人工知能(AI)関連投資を背景にデータセンター向けのNAND型フラッシュメモリー需要が拡大。他社が高帯域幅メモリー(HBM)に傾倒するなか、キオクシアHDは、NAND型専業の強みを生かして、かつてないような成長機会を得ている。

(株価を更新します)

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