(ブルームバーグ):アメリカン航空グループのロバート・アイソム最高経営責任者(CEO)は7日、業績不振を巡り同社パイロット労組から寄せられた懸念に書簡で応じた。同労組はその数日前に、経営陣に対する不信任投票を実施する意向を示していた。
旅客機パイロット協会(APA)の理事会は6日夜に書簡を送り、APAのニック・シルバ会長がアメリカン航空の取締役に懸念を正式に提示することを望んでいると伝えた。書簡は、同社には明確なアイデンティティーや信頼に足る長期戦略が欠けていると主張した。
これに対しアイソム氏は7日の書簡で、アメリカン航空を業界トップの座に戻すための事業計画や、冬の嵐への対応、出勤規定など、パイロットが最も懸念している問題への対応に前向きな姿勢を示した。

APAは、先月の冬の嵐に対する準備が不十分だったことや、予想に届かなかった業績を挙げ、経営陣の執行力の弱さや意思決定が原因だと非難してきた。
APAはアメリカン航空のパイロット約1万6000人を代表する労組であり、今回の社内からの反発は、負債約350億ドル(約5兆4800億円)への対応や、シカゴの主要ハブ空港を巡るユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスとの競争激化など、同社が運航・戦略面で数々の課題に直面する中で起きた。
課題の一つは、顧客を旅行代理店経由の予約ではなく、同社のウェブサイトやアプリでの直接購入に誘導しようとするマーケティング戦略で離反した法人顧客を呼び戻すことだ。同戦略は不評を買い、撤回された。
こうした戦略変更の結果、米国最大の航空会社であるアメリカン航空は、収益性の高いプレミアムク客室を中心に需要が持ち直す中でも、競争力で中位にとどまっている。
APAはまた、アメリカン航空の財務戦略についても疑問を呈し、業界最高水準の経営効率をうたっているにもかかわらず、資産の収益化が十分でないと指摘した。
原題:American Air CEO Agrees to Meet Pilots Union After Criticism(抜粋)
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