米グーグルの親会社アルファベットが発表した2025年10-12月(第4四半期)の売上高は市場予想を上回った。同時に予想を大幅に上回る野心的な設備投資計画を公表。人工知能(AI)分野での主導権掌握に向け、データセンターなどインフラ拡充を加速させる。

26年の設備投資は1750億-1850億ドル(約27兆4500億-29兆円)を見込んだ。市場予想は1195億ドルだった。10-12月の売上高はパートナーへの支払いを除いたベースで972億3000万ドルで、アナリスト平均予想の952億ドルを上回った。

26年の設備投資見通しは、過去3年間の合計投資額を上回る規模だ。スンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は、こうした設備投資が成果を上げていると指摘。4日の発表資料で「人工知能(AI)への投資とインフラが、全事業にわたって売り上げと成長を押し上げているのが確認できている。検索の利用は過去最高水準となり、AIが引き続き拡張局面をけん引している」と説明した。

グーグル・クラウドの売上高は48%増の177億ドルと、アナリスト予想の162億ドルを上回った。生成AIサービス「ジェミニ(Gemini)」の利用者も急増しているという。

ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリストは「アルファベットの設備投資見通しが26年に1750億-1850億ドルに倍増すれば、今後2年間のクラウドの成長はさらに加速する可能性がある」と評価した。

 

同社はOpenAIなど競合が台頭する中で、検索サービスの利用を維持するためにAIによる事業再構築を急いでいる。ジェミニの製品への統合を進めるが、これにはデータセンターや半導体への巨額投資が不可欠となっている。

過去1年で6割上昇した同社株価は、決算発表後の時間外取引で乱高下した。一時7.5%安となった後に4%超上昇するなど不安定な動き。その後は再び小幅安となっている。

アナト・アシュケナージ最高財務責任者(CFO)は決算説明会で、設備投資の4割をデータセンターとネットワーク機器に、6割をサーバーに充てると説明した。ピチャイ氏は、電力やサプライチェーンといった制約を含め、実現可能な範囲を見極める必要があることも認めた。

クラウド事業や検索広告事業は引き続き堅調で、巨額投資の正当性が示された。AIアプリ「ジェミニ」のアクティブユーザー数は10-12月で7億5000万人と7-9月の6億5000万人から増加。ピチャイ氏はクラウド事業の受注残が前年比2倍超の2400億ドルに拡大していると明らかにした。

自動運転車事業ウェイモなどを含むアザー・ベッツ部門の10-12月の売上高は3億7000万ドルと前年から減少。営業赤字は36億ドルだった。市場では13億ドルの赤字が見込まれていた。

一方、YouTube(ユーチューブ)は好調を維持。ショート動画の1日当たり視聴回数は平均2000億回に達し、2025年の関連収入は600億ドルを超えた。

原題:Alphabet Plans Record Spending in Race to Win AI Customers、Alphabet Results Show Big Growth, Heavy Spending: Street Wrap(抜粋)

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--取材協力:Annie Bang.

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