米クレジットカード会社アメリカン・エキスプレス(アメックス)は、プラチナカード刷新に伴う費用が予想以上に膨らみ、利益が市場予想を下回った。これを受けて同社の株価は下落した。

10-12月(第4四半期)の費用は145億ドル(約2兆2470億円)と前年同期比10%増となり、アナリスト予想の142億ドルを上回った。同社は昨年、人気のプラチナカードを刷新し、傘下でレストラン予約プラットフォームの「Resy」に加盟するレストランで、年間400ドル分のダイニングクレジットを含む新特典を導入。これに関連したマーケティングや顧客獲得への投資が費用増の一因となった。

スティーブ・スクエリCEO

最高経営責任者(CEO)のスティーブ・スクエリ氏は、昨年のマーケティング投資額が63億ドルに達し、2019年比で約75%増えたと説明。「顧客価値提案やマーケティング、テクノロジー、パートナーシップなど主要分野で優位性を強化するため継続的な投資を行っている」とアナリストとの電話会見で述べた。

第4四半期の1株当たり利益は3.53ドルと、アナリストの予想平均を3セント下回った。1月30日の取引で株価は一時3.9%安となったが、終値は1.8%安の352.17ドルだった。月間の下落率は4.8%となった。

一方で、取引動向は堅調だった。第4四半期の決済総額は前年同期比9%増の4451億ドルとなり、アナリスト予想(4414億ドル)を上回った。内訳はレストラン関連が9%増、旅行・娯楽関連全体で8%増だった。

アメックスは配当を16%引き上げる方針も示した。

業界全体では消費支出の底堅さが確認されている一方、政策リスクも浮上している。トランプ大統領が提案したクレジットカード金利の10%上限案について、スクエリ氏はインタビューで、「前例のない規模の信用収縮」が起こり得ると指摘。「経済全体に」影響すると警戒感を示した。

原題:Amex Shares Drop as Platinum Card Refresh Boosts Expenses (1)(抜粋)

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