(ブルームバーグ):プルデンシャル生命保険は4日、同社社員らが顧客から31億4000万円に上る金額を不適切な手段で受け取っていた問題を受け、9日から保険商品の新規販売を90日間、自主的に停止すると発表した。
発表資料によると、ガバナンス体制と営業諸制度の抜本的な見直しを最優先に実施するために販売を自粛する。8日までを準備期間とし、その間は営業社員に日次での活動報告を義務付ける。既に進行している新規契約の取り扱いについては本社から顧客に連絡し、営業社員による不適切行為の有無を確認する。
自粛期間中はガバナンス体制の強化や再構築、営業社員の管理強化、コンプライアンスの再浸透のための教育などに取り組むとしている。
また、1日付で退任した間原寛前社長は予定していた顧問に就任せず、同社業務には関与しないとも明らかにした。先月23日の記者会見では、顧問に就任すると説明していた。

米本社のプルデンシャル・ファイナンシャルのアンディ・サリバン最高経営責任者(CEO)は「本件を極めて深刻に受け止めている」と声明で述べた。顧客の信頼回復が最優先課題であり、日本法人が「長年他社と差別化してきた地位の回復に全力を尽くす」と表明した。
プルデンシャル生命は先月、1991年から2025年までに100人超の社員や元社員が同社が認めていない暗号資産などの投資商品を勧誘して着服したり、金銭を借り受けたりして、約500人の顧客から計31億円を不適切に受け取っていたと発表した。そのうち約23億円が返金されていない。
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