(ブルームバーグ):日本のスキーリゾートは今シーズン序盤、雪不足に悩まされた。今ではそれがうそのようだ。ここ1カ月にわたる大雪で、パウダースノーを求める米国人をはじめとする外国人旅行者の関心が大きく高まっている。
積雪状況を追跡する独立系サイト、スノージャパン・ドットコムによると、一部のスキー場ではここ10年余りで最も深い積雪を記録。青森県北部では今月1日時点で40年ぶりの豪雪になったと気象庁のデータは示している。
「毎日のように雪が降り続いている」と、北海道のニセコや長野県の白馬などのスキーリゾート向けにパッケージツアーを提供する旅行会社スキージャパン・ドットコムのマーケティングマネジャー、加藤宗児氏は話す。
スキーリゾートにとっては朗報かもしれないが、今年の大雪は西日本や北部の一部で危険な状況を生み出している。NHKによれば、厳しい気象条件や雪に関連した事故で、ここ2週間で20人以上が死亡した。空の便にも影響し、遅延や欠航が相次いでいる。
スノージャパンの最新データによると、ニセコでは1月の総降雪量が過去最高に迫った。同サイト創設者のアンドリュー・リー氏は、やって来るスキー客が先月、目に見えて増えたと述べた。
雪不足に見舞われている海外のスキーヤーは、大雪の日本に注目。オーストラリアに拠点を置き、日本への旅行を手配するスノー・コンシェルジュのマーニー・マクラーレン氏は、「今シーズンは直前予約が異例に多く、雪不足の米国やカナダのリゾートから行き先を切り替える人が目立つ」と明らかにした。
同氏によると、今シーズンの日本関連の問い合わせは昨シーズンから倍増しており、主に北米からの顧客の関心が高い。来冬に向けた顧客の問い合わせも、昨シーズンの同じ時期に比べ既に27%増えているという。
ニセコの宿泊施設はほぼ満室だと、現地を拠点とする旅行会社ジャパン・スキー・エクスペリエンスのマーケティングマネジャー、アリスター・バッキンガム氏は語る。「これまでの数年と比べ、今は米国人が明らかに多い」と言う。
直感に反するかもしれないが、気候変動が大雪の一因となっている可能性がある。日本を拠点とする極端気象アトリビューションセンター(WAC)が先週公表した速報分析はそう指摘している。
WAC傘下の研究者らによると、日本海側を襲った1月の大雪は、地球温暖化が一因。気温上昇により大気中の水蒸気量が増え、強力な寒気と組み合わさることで降雪量が増える条件が生まれたという。
今週末にかけてもさらなる降雪が見込まれており、強い寒気が日本列島に流れ込むことで、広範囲での大雪になると予想されている。
原題:Japan Ski Areas See Bumper Season as Heavy Snow Draws Visitors(抜粋)
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