ソフトウエア業界の億万長者の資産が、今年に入り少なくとも620億ドル(約9兆7100億円)減少した。数カ月にわたる業界の低迷は、3日の株式市場で関連銘柄が急落したことで、さらに深刻化している。

広告プラットフォームのアップラビンを創業した3人はいずれも、1月1日からこれまで資産のおよそ30%を失い、ブルームバーグ・ビリオネア指数入りする米国人資産家のうち、資産減少率ランキングで上位に入った。

なかでもトップだったのが、同社のアダム・フォローギ最高経営責任者(CEO、47)だ。ビリオネア指数によると、同氏の純資産は2026年に入ってから31.1%減少。現在の資産規模は173億ドルで、12月に付けた5年ぶりの高値からは100億ドル減っている。

アダム・フォローギ氏

今年の資産減少率をベースにした上位10人のうち8人は、ソフトウエアで資産を成したビリオネアだった。

ソフトウエア株や人工知能(AI)が業界に及ぼす影響をめぐっては、数カ月前から懐疑的な見方が強まっている。3日のソフトウエア株急落は、AIスタートアップの米アンソロピックが法務業務の自動化を目的とする新たなツールを発表したことが手掛かりだった。

AIの可能性に対する熱狂的な期待を追い風に、自らの資産が過去最高に膨らんだ多くのハイテク億万長者にとって、運命の逆転と言える。米会計ソフトウエア企業インテュイットの共同創業者、スコット・クック氏(74)は、2022年11月時点では資産が44億ドルだったが、2025年7月にはほぼ倍増の85億ドルとなり、世界の億万長者トップ500人で構成するブルームバーグ・ビリオネア指数に加わった。

しかし同社の株価は3日に11%急落し、2020年3月以来の大幅な下落となった。クック氏の資産は年初から17%減少して65億ドルとなり、同指数から外れた。

原題:Software Billionaires Drop $62 Billion in AI-Driven Stock Slump

(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.