ナチス・ドイツ時代の当局者や実業家らが当時のクレディ・スイスに数百に上る口座を開設していた可能性があることが、調査で明らかになった。口座にはナチ親衛隊(SS)に関係しているとみられるものも含まれていると、調査に関与するグラスリー米上院議員は述べた。

米上院司法委員会の委員長を務めるグラスリー氏は、3日にワシントンで開かれる関連の公聴会を前に記者団に対し、「これらの口座は、ナチスの戦争努力に関与または支援した個人や団体によってかつて使用されていた」と説明。ドイツの中央軍事当局や兵器メーカー、ドイツ赤十字などの口座もあったと指摘した。

これら3団体とクレディ・スイスとの関係は「これまで知られていなかった、あるいは部分的にしか知られていなかった」もので、今回の調査により「クレディ・スイスとSSとの銀行取引関係が、これまで考えられていたよりも広範にわたっていた証拠も見つかった」と、グラスリー氏は述べた。

ユダヤ人の強制労働や強制収容所から利益を得ていたSSの経済部門とクレディ・スイスが関係を持っていたことは、1990年代のスイスの調査で明らかになっていた。ただ、当時は同行が「調査担当者や一般市民から重要な詳細を隠していた」と、グラスリー氏は語った。

このスイスの調査により、ホロコースト犠牲者の口座取り扱いについてクレディ・スイスが12億5000万ドルを支払う画期的な合意が1998年に実現した。だが、当時のクレディ・スイスの口座に関する調査が十分ではないと主張する活動家や政治家が6年にわたり働き掛け、3日に公聴会が行われることになった。

原題:Credit Suisse Nazi Probe Reveals Fresh SS Ties, Senator Says (1)(抜粋)

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