トランプ米大統領は3日、先に上院民主党と交渉してまとめた歳出法案に署名し、政府機関の一部閉鎖は同日終了した。政権の不法移民取り締まり強化を巡り膠着(こうちゃく)状態となる中、与野党双方からの反対を押し切って成立させた。

トランプ氏はこの歳出法について「米国民にとっての大きな勝利だ」と称賛し、民主党の反発を招いている強制送還便への資金拠出が引き続き確保される点を強調した。

ただ、国土安全保障省の予算は今月13日までしか手当てされていない。このため、移民取り締まり当局に対する新たな制約を求める民主党とトランプ氏の交渉が続く中、数日以内に一段と限定的な予算切れが生じる可能性がある。政府機関のその他の部門については、2026会計年度末の9月30日まで資金が確保されている。

トランプ大統領が歳出法案に署名

下院共和党保守派の一部は、手続き上の措置を用いて合意を阻止すると警告していたが、トランプ氏が賛成票を投じるよう求めたのを受け、最終的に譲歩した。

下院歳出委員会のコール委員長(共和)は記者団に対し、「大統領が決着をつけた」と語った。

政府閉鎖を巡る攻防は、ミネソタ州ミネアポリスで先月、米市民のアレックス・プレッティさんが連邦捜査官に押さえつけられ、銃で撃たれて死亡したことを受けて表面化した。民主党は、移民取り締まり当局に新たな制約が課されない限り、国土安全保障省に対する通年予算の可決を拒否している。

歳出法案は、政府閉鎖が1月31日午前0時1分に始まる前の段階で上院を通過。下院では3日に可決された。トランプ氏は2日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、法案を「即座に」かつ「一切の変更なしで」可決するよう下院共和党議員に強く求めていた。

政府一部閉鎖の期間は短かったものの、その影響は既に顕在化している。労働省労働統計局(BLS)は2日、1月の雇用統計について、6日に予定していた発表の延期を明らかにした。先週始まった納税申告シーズンも支障が生じる恐れがある。また複数の省庁では、職務内容が不要不急とされた政府職員が一時帰休となった。

原題:US Shutdown Ends as Trump Signs His Funding Deal With Democrats(抜粋)

(政府閉鎖の影響などを追加して更新します)

--取材協力:Steven T. Dennis、Emily Birnbaum.

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