東京大学発のスタートアップ「燈」(あかり)は29日、三菱電機から50億円の資金調達と協業を発表した。AIがロボットの動きを制御する技術「フィジカルAI」を活用し、工場の無人化に向けて協業する。

燈が強みを持つ「デジタルツイン」の技術を生かしつつ、フィジカルAIの開発も進め、工場の完全自動化を目指す。三菱電機の持つデータや製造の知見を活用する考えだ。デジタルツインは工場などを仮想空間で再現するシステムで、フィジカルAIはロボットを実際に動かしながらデータを集め、再計算を繰り返しながら挙動を補正する仕組みだ。

製造現場ではこれまで、プログラムされた単一作業を繰り返すロボットが導入されてきた。フィジカルAIをはじめとする新技術は、状況に応じて動きを変える「多能工型」ロボットの実現につながると期待される。人口減が進む日本では、省人化や生産性向上に向けた策となる。

燈は2021年創業で、主に建設会社向けにAIサービスを提供して業務効率化を支援してきた。

自動化に向けた投資や協業は相次いでいる。Mujinは産業用ロボットが与えられた指示をもとに自動で最適な行動を取るシステムを商用化し、昨年12月にNTTなどから約360億円を調達した。小売りでは、セブン-イレブン・ジャパンが2029年に人型ロボットを店舗導入するべくテレイグジスタンスと協業すると昨年9月に発表した。

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