29日の日本市場では、ハイテク・人工知能(AI)関連企業の好決算が相次いだことを材料に株式相場が大幅高となりそうだ。来月の衆議院選挙で自民党が勝利するとの観測も強まっており、財政拡張への思惑から株高・円安・債券安に振れやすい。

前日の取引終了後に半導体検査装置大手アドバンテストが利益見通しを大幅に上方修正し、需要拡大のペースが想定を上回っていることを示した。オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングが日本の取引終盤に発表した決算では受注が過去最高を記録。米国ではメタ・プラットフォームズの決算が好調で、株価は時間外取引で10%超上昇した。

AI関連投資などで半導体需要が依然高水準にあることが示され、半導体関連株を中心に株価が上昇しそうだ。大型決算はきょうも続き、国内では日立製作所やキーエンス、中外製薬、海外では米アップル、ビザが発表を予定している。

また、衆院選で自民党が単独過半数を得る勢いなどと伝わっており、株買い・円売り・債券売りのいわゆる「高市トレード」を誘発しやすい。

円相場はベッセント米財務長官が市場介入について「絶対にしていない」と述べたことも重しになる。海外市場では介入警戒感から売られていたドルが買い戻され、ドル指数は5営業日ぶりに反発した。ただ、米国の財政、経常赤字に対する不安やトランプ政権の政策の不確実性などから、ドルの代替資産として注目される貴金属の高騰は続いている。介入警戒感も根強く、円の下値を支えそうだ。

債券は下落する見込み。衆院選後の財政拡張に対する懸念が重しになる。米連邦公開市場委員会(FOMC)が金利を据え置き、経済見通しに明確な改善があったとの判断を示すなど、米景気の見通しが改善していることも債券には逆風だ。

(注:表中の終値は米国時間終値。円相場は対米ドル、前営業日比は円の対ドル変化率。米10年金利の前営業日比は変化幅(単位:%ポイント)。日経平均の前営業日比はシカゴ・マーカンタイル取引所清算値と大阪取引所清算値との比較。シカゴ取引所が休場の場合は大阪取引所の前日清算値と最終取引値の比較。金は1トロイオンス当たりのドル建て価格)

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