米国全土に広がった寒波の影響で電力価格が高騰する中、いくつかの暗号資産(仮想通貨)ビットコイン採掘大手が稼働の一部停止に追い込まれている。採掘企業は電力消費量が多い。

マイニング・プール・スタッツが集計したデータによると、ビットコイン採掘に必要な計算能力の指標であるハッシュレートが急落した。主な要因は、米国拠点の業者向けにサービスを提供するファウンドリーUSAとルクソールの2つのマイニング・プールで算出量が減少したことだ。両プールのハッシュレートは週末に50%強低下し、その後も低い水準にとどまっている。寒波の影響で電力網に引き続き負荷がかかっていることが背景にある。

テキサス州を主要拠点とするライオット・プラットフォームズなど大手採掘企業は、同州のデマンドレスポンス制度に参加している。これは、エネルギー価格が高騰した際、採掘業者が事前に購入した電力を電力網に売り戻すことができる仕組みだ。一方、こうした制度に参加していない業者は、電気料金の急上昇で設備停止を余儀なくされる。ライオットにコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。

シアトルを拠点とする採掘サービス会社ルクソール・テクノロジーのイーサン・べラ最高執行責任者(COO)は、「機動力のあるビットコイン採掘業者は、収入と電力料金のほか、電力網維持で受け取るインセンティブのバランスから利益を最大化するため、数秒単位で反応し、設備の出力を調整する」と述べた。

Source: CoinWarz

ビットコイン採掘はエネルギーを大量消費するプロセスだ。業者はブロックチェーン上の取引承認に伴う報酬の獲得を競うため、巨額の資金を投じてデータセンターを建設し、専用のコンピューターを購入する。マイニング・プールは通常、報酬獲得の確率を高められるよう複数の業者の計算能力を集約するソフトウエアを提供する。

米国はビットコイン採掘の主要拠点となっており、テキサス州やジョージア州など、暗号資産に寛容な州に世界最大級の施設が集まっている。だが、両州の電力網にとって、厳しい気象条件が大きな重荷となっている。

原題:Bitcoin Miners Power Down US Operations in Wake of Winter Storm(抜粋)

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