(ブルームバーグ):米アルミニウム生産最大手アルコアは、トランプ米大統領が輸入アルミニウムに関税を課して以来、急騰しているアルミ価格の恩恵を受けている。
アルコアは地金の多くをカナダから輸入しているが、関税導入は予想外に業績押し上げ要因となった。同社は2四半期連続で、関税コスト増が米国内価格上昇による増益で相殺されたと説明した。
同社が22日発表した2025年10-12月(第4四半期)の調整後1株利益は1.26ドルと、アナリスト予想(1.04ドル)を上回った。売上高も市場予想を上回った。
米株式市場の引け後の時間外取引でアルコアは一時約3%上昇した。過去12カ月では60%超上げている。

米国のアルミ価格はここ1年の大半で国際価格を上回るペースで上昇してきた。米中西部向けの価格と世界的な指標価格との差を示す米中西部プレミアムは、昨年6月初旬以降、2倍以上に拡大している。
トランプ氏は昨年3月にアルミ輸入への25%の関税を導入し、6月には50%に引き上げた。
アルコアのビル・オプリンガー最高経営責任者(CEO)は22日、投資家との電話会合で、同社の年間の関税コストは10億ドル(約1590億円)超になる可能性が高いとした上で、「ただ、現時点ではこのコストは顧客に転嫁されている」と語った。
アルコアは2026年について、中国が製錬能力の上限に近づき、供給拡大の余地が乏しい中で、アルミ需要は通年で増加すると見込んでいる。
原題:Alcoa Shares Rise as Aluminum Prices Offset Tariff Costs (2)(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.