米映画芸術科学アカデミーは22日、第98回アカデミー賞の各賞候補作を発表した。ワーナー・ブラザース・ディスカバリー製作の映画「罪人たち」は史上最多となる16部門でノミネートされた。作品賞と監督賞を含み、今年のオスカー争奪戦をリードする形となった。

李相日監督の映画「国宝」はメーキャップ&ヘアスタイリング賞に日本作品としては初めてノミネートされた。

ロンドンで2025年11月9日に開かれた「罪人たち」公開トークイベントに参加したクーグラー監督(左から2番目)

罪人たちは、1930年代の人種隔離政策下の米ミシシッピ州を舞台に、吸血鬼と戦う双子の兄弟を描いた作品。ノミネート数でこれまでの最多記録(14部門)を持つ「イヴの総て」、「タイタニック」、「ラ・ラ・ランド」を上回った。ライアン・クーグラー監督が指揮した同作品の昨年の世界興行収入は3億6800万ドル(約583億円)に達し、その大半を米国とカナダで稼いだ。

同じくワーナー作品の「ワン・バトル・アフター・アナザー」は13部門にノミネート。「センチメンタル・バリュー」、「マーティ・シュプリーム」、「フランケンシュタイン」はいずれも9部門で候補入りした。

授賞式は3月15日、ロサンゼルスで開催され、コメディアンのコナン・オブライエン氏が2年連続で司会を務める。

ワーナーは短編部門を除き合計30部門でノミネートを獲得し、全映画スタジオの中でトップとなった。マイケル・デ・ルカ氏とパメラ・アブディ氏が率いる映画部門の再建が軌道に乗ったことを示す結果であり、同社がNetflixとパラマウント・スカイダンスによる買収合戦の標的となっている理由を裏付ける形となった。

作品賞争いは今年、例年以上に激戦が予想される。罪人たちとワン・バトル・アフター・アナザー、フォーカス・フィーチャーズ製作の「ハムネット」、A24製作のマーティ・シュプリーム、Netflix配給でギレルモ・デル・トロ監督が手がけたフランケンシュタインは、いずれも米映画協会の「2025年トップ10作品」に選出され、ゴールデン・グローブ賞でも主要部門を制した後、今回そろってアカデミー賞作品賞候補となった。

原題:‘Sinners’ Gets Record 16 Oscar Nominations, Leading Race (1)(抜粋)

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