米銀キャピタル・ワン・ファイナンシャルは、法人向け経費管理・会計を手がけるフィンテック企業ブレックス(Brex)を51億5000万ドル(約8160億円)で買収することで合意した。

キャピタル・ワンは22日、2025年10-12月(第4四半期)決算発表に合わせた声明で、未公開企業のブレックスを現金と株式約50%ずつで取得する計画だと明らかにした。

キャピタル・ワンにとってこの取引は、昨年の約350億ドルでのディスカバー・ファイナンシャル・サービシズ買収以来の大型案件となる。

キャピタル・ワンのリチャード・フェアバンク最高経営責任者(CEO)はその後の声明で、「当社は創業以来、技術革新の最前線に立つ決済会社の構築を目指してきた」と述べ、「ブレックスの買収は、特に法人決済市場において、この取り組みを加速させる」と語った。

22日の米株式市場引け後の時間外取引でキャピタル・ワンは一時3.1%安を付けた。

同社によると、10-12月期の純利益は前年同期比でほぼ倍増し21億3000万ドルとなった。調整後1株利益は3.86ドルと、ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均(4.15ドル)を下回った。信用損失引当金は前年同期比57%増の41億4000万ドルとなった。

クレジットカード事業の純金利収入は64%増の94億8000万ドルとなったが、同収入はトランプ米大統領の圧力に直面している。トランプ氏は今月初め、クレジットカード金利の上限を1年間、10%に設定するよう要求。今週のダボス会議で、この案の実施を議会に働きかける考えを示した。

フェアバンク氏は、こうした金利上限の設定は信用供給を制限し、リセッション(景気後退)を招く可能性があると指摘した。

キャピタル・ワンは、サンフランシスコに本拠を置くブレックスの買収を年央に完了する見通しで、ブレックスのペドロ・フランチェスキCEOが引き続き事業を率いるとした。ブレックスは2022年1月に123億ドルと評価額のピークを付け、昨年には新規株式公開(IPO)を検討していた。

フランチェスキ氏は取引発表後のインタビューで、ブレックスに類似した上場企業の評価倍率から見て、今回の価格は非常に高いプレミアムだと述べた。

原題:Capital One Agrees to Acquire Fintech Brex for $5.1 Billion (3)(抜粋)

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