(ブルームバーグ):フランスのマクロン大統領はトランプ米大統領の通商戦略を痛烈に批判し、欧州が「従属化」や「流血を伴う政治」を回避するために、より強固な主権を確立する必要があると主張した。

スイス・ダボスで開催されている世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)で、米国が貿易協定を通じて欧州を弱体化させ、従属させることを公然と狙っていると非難。こうした動きは「本質的に受け入れがたい新たな関税の際限ない積み重ねと組み合わさっている」と述べた。
トランプ氏はデンマーク自治領グリーンランド領有を目指す自身の構想を支持しない国に対し、追加関税を辞さない構えだ。2月1日から欧州8カ国を対象に10%の追加関税を発動し、6月には25%に引き上げる方針を示している。また、マクロン氏がトランプ氏のパレスチナ自治区ガザの戦後構想「平和評議会」への参加を拒否したとして、フランス産ワインに200%の報復関税を課すと警告している。
欧州各国の指導者はトランプ氏の動きに反発。欧州委員会のフォンデアライエン委員長は20日、トランプ氏の威嚇は昨年欧州連合(EU)と結んだ合意に違反する「誤り」だと述べた。EUは930億ユーロ(約17兆2400億円)相当の米国製品に関税を課す可能性を協議している。
欧州首脳は22日に対応を協議する緊急会合を開催する見通し。マクロン氏は演説で「最大の声や最大の棒を持つと主張する者たちによって決められる世界秩序を受け入れてはならない」と強調し、法の支配や科学、相互尊重に基づく国際社会の維持を呼びかけた。
原題:Macron Blasts Trump Trade Strategy Meant to ‘Subordinate’ EU (1)(抜粋)
--取材協力:Nayla Razzouk、James Regan.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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