保有資産で世界一のイーロン・マスク氏が、アイルランドの格安航空会社ライアンエアー・ホールディングスの買収構想に再び言及した。マスク氏は同社のマイケル・オリアリー最高経営責任者(CEO)と対立し、両者のオンライン上の舌戦は2週目に突入した。

マスク氏は19日、自身がライアンエアーを買収し、「ライアン一族を正当な経営者として回復させるべきか」をX(旧ツイッター)で問い掛けた。これより前、買収にいくらかかると思っているのかとのライアンエアーの投稿に返信したマスク氏は、オリアリー氏の解任も要求。ライアンエアーは1984年に故トニー・ライアン氏らが共同で創業し、オリアリー氏が同社の顔として長らくCEOを務めている。

率直な物言いで知られる2人の対立は先週、マスク氏の傘下にある宇宙開発会社スペースXの衛星通信「スターリンク」の導入をオリアリー氏が否定したことで始まった。オリアリー氏はその理由について、機体の上部にアンテナを設置することで生じる重量や空気抵抗が燃費に悪影響を及ぼすと主張した。

マスク氏はオリアリー氏が「誤った情報に基づいている」と批判。これにオリアリー氏は、マスク氏を「ばか」と呼び返した。

オリアリー氏は20日午後、ライアンエアーの公式Xアカウントを通じて反撃を展開。「イーロン・マスクのかんしゃくに対応し、かんしゃくを暴いてやる」とし、21日にダブリンで記者会見を開く予定だと明らかにした。

それに続く投稿では、「大ばかセール」と題し、10万席を最低価格約20ドル(約3200円)で販売することを告知。マスク氏とオリアリー氏の風刺的なイラストが「大ばか」と書かれた台座の上に立っている画像も添えられた。

この騒動の中、20日のダブリン市場でライアンエアーの株価は1.2%下落。同社の時価総額は約300億ユーロ(約5兆5600億円)で、欧州最大の航空グループであるルフトハンザの3倍に上る。

原題:Musk Asks If He Should Buy Ryanair as Brawl With CEO Runs On (4)(抜粋)

--取材協力:Craig Trudell.

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