米動画配信サービスのNetflixは、米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)に対する買収提案を修正し、全額現金に変更することで合意した。ワーナーを巡っては、別のメディア大手の米パラマウント・スカイダンスが敵対的買収を仕掛けており、買収合戦に発展している。

当初の合意案では、Netflixがワーナーに対して現金と株式を組み合わせて1株当たり27.75ドルを払う計画だったが、全額を現金で払う方式に修正した。ブルームバーグ・ニュースは両社による発表に先立ち、Netflixが全額現金で買収する方向で合意条件を見直していると報じていた。

ワーナーは売却案に対する株主の承認を得るため、臨時株主総会を開く計画だ。Netflixによると、総会は4月までに開かれる見通し。

今回の修正には、Netflixによる買収案が、パラマウント側の提案より劣るとの批判を打ち消す狙いがある。Netflix株はワーナー買収に関心を抱いていることが明らかになった昨年10月以降、3割近く下落していた。ケーブルテレビ事業を含めたワーナー全社の買収を目指すパラマウントは、ワーナー株1株当たり現金30ドルで買収を提案している。

人気映画「バットマン」シリーズや名作映画「カサブランカ」などの有力コンテンツを持つワーナーを巡る争奪戦は、メディア業界で近年における最大級の案件で、エンターテインメント業界の構図を塗り替える可能性がある。パラマウントは昨年9月以降、積極的に買収攻勢をかけてきたが、ワーナーの取締役会に繰り返し提案を拒否されている。

一方、Netflixのテッド・サランドス共同最高経営責任者(CEO)は、買収提案の修正を発表する声明のなかで、ワーナーの取締役会が「(同社との)取引を全会一致で推奨している」と説明した。

原題:Netflix Amends Warner Bros. Deal to All Cash in Bidding War (2)(抜粋)

--取材協力:Natalie Harrison.

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