(ブルームバーグ):米ゴールドマン・サックス・グループは、投資適格級社債の発行を通じ160億ドル(約2兆5400億円)を調達した。ウォール街の銀行による投資適格級社債の発行としては史上最大の規模となった。
ゴールドマンの起債は当初設定した最低目標額を40億ドル上回った。15日には同業他社も相次ぎ起債に動いた。事情に詳しい関係者によれば、モルガン・スタンレーとウェルズファーゴはそれぞれ社債発行で80億ドルを調達した。
企業の債券発行が相次ぐ背景には、低めの金利環境を利用できる点や、米経済の底堅さを背景にした投資家心理の改善がある。大手銀行は四半期決算の発表後に起債する傾向があり、その動きは市場環境の指標として注目される。
ゴールドマンが15日発表した昨年10-12月(第4四半期)決算では、株式トレーディング収入が過去最高の43億1000万ドルを記録し、市場予想を大きく上回った。株価は4.6%上昇し、過去最高値を更新した。
関係者によると、ゴールドマンの起債は年限が3年から21年まで6本立てで構成された。最長年限は米国債に対して0.8ポイント上乗せの利回りで決まった。当初協議されていた1.05ポイントから引き下げられたという。
ゴールドマンはコメントを控えている。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のクレジットアナリスト、アーノルド・カクダ氏は、ゴールドマンの今回の起債について、地政学的な懸念が高まる中でも需要が強く、信用スプレッドが依然としてタイトであることを示したと指摘。「市場で資金調達を行うなら、今が絶好のタイミングだということだ」と述べた。
ブルームバーグのデータによると、ゴールドマンによるこれまでで最大の社債発行は、2022年の120億ドルだった。ウォール街の主要銀行による最大規模の社債発行は、バンク・オブ・アメリカ(BofA)が21年に実施した150億ドルだった。
銀行各行は、資金調達コストが低く抑えられている中で起債を急いでいる。米金融機関が社債発行で国債に上乗せして支払う利回り(スプレッド)は0.76ポイントに低下し、投資適格社債市場全体と同水準にある。23年の地銀危機とクレディ・スイスの破綻以降、金融機関は一般事業会社よりやや高い金利での調達を強いられていた。
原題:Goldman Raising $16 Billion in Record Wall Street Bank Bond Sale、Goldman Raising $16 Billion in Record Wall Street Bank Bond Sale(抜粋)
(起債条件決定などを追加して更新します)
--取材協力:Ying Luthra、James Crombie.
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