(ブルームバーグ):トランプ米大統領は11日、イランで続く抗議活動について米国が厳重に監視しており、対応策を検討していると述べた。イランでは全国的な反政府デモが3週目に入り、2022年以来で最大規模となっている。
フロリダ州の私邸マール・ア・ラーゴからワシントンに戻ったトランプ氏は記者団に対し、「われわれは非常に真剣に見守っている。軍も注視しており、極めて強力な選択肢を幾つか検討している。われわれは判断を下すことになる」と語った。
通貨危機と経済崩壊をきっかけに始まったイラン各地の大規模デモは、次第に統治体制そのものに向けられるようになっており、1979年以降で同国が直面する最も深刻な状況となっている。
イランでの抗議活動は全31州の186都市に広がり、米国に拠点を置く人権団体「ヒューマン・ライツ・アクティビスツ・ニュース・エージェンシー(HRANA)」によると、死者は540人超、逮捕者は1万人超に上る。ただ、通信網の大部分が遮断されたままで、抗議活動の全体像を把握するのは依然困難な状況だ。
トランプ氏は11日、イーロン・マスク氏の衛星通信サービス、スターリンクを通じてインターネット通信の回復を支援する方法を検討する可能性があると指摘。
記者団に対し、「可能であれば、インターネットを復旧させるかもしれない。イーロン・マスク氏と話すかもしれない。皆さんとのやり取りが終わり次第、彼に電話するつもりだ」と語った。
イランでは混乱が広がり死者が増える中、ペゼシュキアン大統領が融和的な姿勢を示し、対話を呼びかける一方で、迅速な裁判や死刑の可能性にまで言及する政府高官もいる。
トランプ氏はデモ参加者を公然と支持し、最高指導者ハメネイ師の体制に対する軍事行動の可能性を示唆してきた。こうした発言が同盟国、敵対国の双方の動揺を招いている。
トランプ氏は10日、イランが「恐らくかつてないほど、自由に向かおうとしており、米国は支援する用意がある」と、ソーシャルメディアに投稿した。
これに対し、イランは攻撃を受けた場合、米国とイスラエルに報復すると警告している。
原題:Trump Says US Closely Monitoring Iran, Mulling Options (1)(抜粋)
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