6日の米市場で、データセンター向け冷却システムを手掛ける企業の株価が急落。エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)の発言を受け、冷却システムに対するデータセンターからの需要に懸念が広がった。

冷却装置を手掛けるジョンソン・コントロールズ・インターナショナルは6.2%安と、昨年7月以来最大の下げを記録。モーディーン・マニュファクチャリングは7.5%下落。一時は21%下げた。トレイン・テクノロジーズも2.5%安となった。

エヌビディアのフアンCEOは、ネバダ州ラスベガスで開催中の先端技術見本市「CES」で、次世代人工知能(AI)アクセラレーター「ルービン」を搭載したラックについては、水を冷やす装置を必要としない温度の水で冷却できる可能性があると述べた。

ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)によると、冷却装置は、トレインやジョンソン・コントロールズといった企業がデータセンター向けに提供する設備の中で「主要な」構成要素だ。

フアン氏のコメントを受け、ベアードのアナリスト、ティモシー・ウォジス氏は「特に液体冷却がより重要になるにつれ、データセンター内冷却装置の長期的な位置付けについて、いくつかの疑問や懸念が生じる」と、顧客向けリポートで指摘した。

同氏は、短期的な業績予想に対する大きなリスクは見込んでいないものの、「このニュースは、特に2026年後半の受注について、若干の追加的な懸念を生む」と見方を示した。

人工知能(AI)ブームへの投資機会を求め、投資家は昨年、AIチップのラックを過熱から守る装置メーカーに押し寄せた。ジョンソン・コントロールズの株価は25年に52%上昇し、冷却システムと電力設備の両方を手掛けるバーティブ・ホールディングスは43%上昇。一方、冷暖房空調装置(HVAC)市場の低迷が、トレインなどの株価の重荷となった。

シティグループのアナリスト、アンドルー・カプロウィッツ氏は、冷却関連銘柄からの資金流出は「行き過ぎだ」と、顧客に伝えた。冷却システムメーカーは半導体メーカーやデータセンター運営会社と関係を築いており、データセンター技術の進化に伴い取り残されるリスクは対処可能だと述べた。

「ルービンに関するコメントが、データセンターの熱管理の急速な進化を浮き彫りにしていることは認めるが、当社が分析対象とする企業にとってこれが不意打ちだとは考えていない」と語った。

一方、バークレイズのアナリスト、ジュリアン・ミッチェル氏は、「第一印象ではやや大げさに聞こえるかもしれないが、AIエコシステム全体におけるエヌビディアの重要性を踏まえれば、同社のコメントを軽く受け止めるべきではない」と記した。

原題:Data-Center Cooling Stocks Sink After Nvidia CEO’s CES Talk (3)(抜粋)

(最新の株価やチャートを追加して更新します)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.