デンマークのフレデリクセン首相は4日、自治領グリーンランドの支配に意欲を示すトランプ米大統領の発言を受け、脅しをやめるよう呼びかけた。トランプ氏がベネズエラを巡り強硬な動きを見せたことを受け、デンマークでは米国の軍事的野心に対する警戒感が高まっている。

フレデリクセン氏は声明で、「米国に非常に率直に伝えなければならない。米国にはデンマーク王国を構成する3カ国のいずれかを併合する権利はない」と指摘した。

さらに、グリーンランドを含むデンマーク王国が北大西洋条約機構(NATO)の加盟国であり、集団防衛の対象になっていると強調。また、米国にグリーンランドへの「広範なアクセス」を認める長年の防衛協定が存在することにも言及した。

トランプ氏は4日、グリーンランドが米国の防衛上必要だと改めて主張。アトランティック誌に対し、「われわれは絶対にグリーンランドを必要としている。防衛のために必要だ」と語った。

トランプ氏はこれまで繰り返し、グリーンランドを米国が支配することは国家安全保障上必要だと主張してきた。しかし、米軍がベネズエラのマドゥロ大統領を拘束したことを受け、米国が西半球で軍事的なプレゼンスを拡大するのではないかとの懸念が一段と強まっている。

これに先立ち、ミラー大統領次席補佐官の妻のケイティ・ミラー氏は3日夜、米国旗の色で描かれたグリーンランドに「もうすぐ」との文言を添えた画像をXに投稿していた。

これに対し、グリーンランド自治政府のニールセン首相は4日、フェイスブックへの投稿で、この画像を「無礼だ」と批判した一方で、「パニックに陥る理由はない」と述べた。

「われわれは自治と自由選挙、強固な制度を有する民主社会だ。われわれの立場は国際法と国際的に認められた合意にしっかりと根ざしている」とニールセン氏は説明した。

原題:Denmark Warns Trump to Stop Greenland Threats After Maduro Grab(抜粋)

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