トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」は、2025年の米国販売台数が前年比約5%増の36万台超と、過去最高を記録する見通しだ。最新のスポーツタイプ多目的車(SUV)では購入者の一部が数カ月待ちとなっている。トヨタを含む多くの自動車メーカーは、1月5日に米販売実績を発表する。

米国で高級車ブランドの首位を争うレクサスにとって、2025年は飛躍の年となった。その背景には、クロスオーバー車やスポーツタイプ多目的車(SUV)の品ぞろえ拡充がある。これら車種は販売の8割超を占める。

米調査会社オートフォーキャスト・ソリューションズのアナリスト、サム・フィオラニ氏は「クロスオーバー車やSUVのラインアップで、空白だった領域がすべて埋まった」と指摘。「レクサスは小型から大型までの車種をそろえている」と述べた。

レクサスの好調ぶりは、多くの車両が日本から出荷され、トランプ政権による輸入関税の対象となっていることを踏まえると、なおさら際立つ。数年前には、商品ラインアップの陳腐化や若年層に支持される装備の不足を背景に販売が低迷しており、こうした回復は想定しづらい環境だった。

 

ただ、レクサスにも課題は残る。生産能力の制約が販売台数の伸びを抑える可能性があるためだ。また、大衆車ブランドの高級化が進み、かつては高価格帯モデルに限られていた本革巻きハンドルやパノラマサンルーフ、ベンチレーション機能付きシートといった装備が、トヨタの「カムリ」や「RAV4」などにもオプションとして用意されるようになっている。

さらに、トヨタが超高級ブランド「センチュリー」を投入したことにより、レクサスの高級イメージが薄まる可能性もある。

トヨタの工場では、北米向けフルサイズSUV「TX」と、大型SUV「GX」の改良モデルの増産にすでに追われている。GXは12月下旬時点で全米の在庫日数が3日未満となっていた。

Photographer: Source: Bloomberg

原題:Lexus Posts Record US Sales as Buyers Wait Months for New SUVs(抜粋)

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