(ブルームバーグ):台湾の頼清徳総統は1日、中国が台湾周辺で大規模な軍事演習を行ったことを受け、防衛能力を強化する方針をあらためて表明した。
頼総統は台北で新年談話を発表。「私の立場は常に明確だ。国家主権を断固として守り、国防と社会全体のレジリエンスを強化することだ」と語った。
同総統はさらに、「中国の深刻な軍事的野心に直面する台湾には、待つ時間も、内輪もめをしている時間もない」と訴え、野党各党に防衛関連予算案の可決に協力するよう呼びかけた。
中国の国営新華社通信によれば、中国人民解放軍の東部戦区は、台湾周辺で実施していた軍事演習を終了したと12月31日に発表した。演習ではロケット弾の発射も行われた。
中国政府は、今回の演習を「米国と台湾による共謀」への対抗措置だとしている。米国務省は昨年12月、台湾への最大110億ドル(約1兆7200億円)相当の武器・防衛装備売却を承認したと発表した。
2024年5月に頼氏が就任して以来、中国は台湾に対する圧力を強めている。
頼氏は今回の談話で、所得格差を是正し、減税などを通じてより平等な社会を築く計画の概要も示した。
同氏は演説後に記者団に対し、「平和は力によってのみ確保できる。単なる平和合意や、侵略者の主張を受け入れることによって達成されるものではない」と語り、「国防への投資は平和への投資だ」とした。
同総統は、台湾の軍事予算が2030年までに対域内総生産(GDP)比で5%に達するとの見通しを示している。
原題:Taiwan’s Lai Pledges Robust Defense After China Military Drills(抜粋)
--取材協力:Derek Wallbank.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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