前大統領の支持者らによる抗議デモの激化で全土を対象に緊急事態が宣言された南米ペルーでは、警察との衝突などで死者が8人に上っています。

ロイター通信などによりますと、抗議デモの激化による死者は農村部を中心にこれまでに8人に上り、警察官のけが人も100人を超えました。

14日に全土を対象に緊急事態が宣言されたあとも一部の空港や幹線道路の封鎖は続き、マチュピチュ観光の拠点となる南部クスコ周辺では各国から訪れた観光客およそ3000人が足止めされているとみられています。

憲法秩序を乱したとして拘束された前大統領のカスティジョ氏について、検察は18か月の勾留延長を請求し、裁判所は16日までに判断を下す見通しですが、勾留延長が認められた場合には抗議デモをさらに刺激する可能性があります。