ロシアのプーチン大統領は、一方的に併合を宣言したウクライナの4つの州について、現地の生活水準を引き上げるための発展計画をまとめるよう指示し、ロシア領として統合を推し進める姿勢を示しました。
ロシア プーチン大統領
「西側諸国は制裁によってロシアを世界の発展から取り残そうとしたが、我々は決して孤立はしない」
プーチン大統領は15日、上下両院の議長や主要閣僚らが参加した会議で欧米の制裁を「経済戦争」と表現し、「欧米のもくろみは失敗した」と主張。アジアや中東、南米やアフリカなどの非欧米諸国へのエネルギー輸出が拡大したなどとして、今年のGDP成長率はマイナス2.5%に収まる見通しだと強調しました。
そのうえで、一方的に併合を宣言したウクライナ東部と南部の4つの州について、インフラや社会保障などをロシアのほかの地域並みに引き上げるとして、来年3月までに発展計画をまとめるよう政府に指示しました。4州のロシア領として、統合を推し進める姿勢を改めて示した形です。

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