ロシアのプーチン大統領が年末恒例の大記者会見を行い、ウクライナの和平計画をめぐり、8月の米ロ首脳会談の際に「妥協案に同意した」と主張し、いま「ボールはウクライナ側にある」と述べました。
ロシア プーチン大統領
「(首脳会談前の)モスクワでの会議で複数の提案があり、妥協を求められた」
プーチン大統領は19日、和平交渉をめぐり、8月に行われたアラスカでのアメリカのトランプ大統領との首脳会談の前に妥協を求められたことを明らかにしました。首脳会談の際に「簡単なことではないが、妥協案に同意すると話した」と主張しています。
そのうえで「我々が何かを拒否しているというのは全くの誤り」だとし、現在、ボールはウクライナや西側にあると述べました。
また、ウクライナについて「交渉の準備ができているようには見えない」と指摘。「我々は紛争を平和的に終わらせる用意がある」と述べましたが、ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナの4州からのウクライナ軍の完全撤退などを含んだ、去年6月に示した条件に基づくことが前提としていて、改めて譲らない姿勢を示しています。
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